顎関節症|今井歯科クリニック|夜11時まで診療 神戸市東須磨区の歯医者・歯科

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顎関節症

顎関節症ってどんな病気?

顎関節症とは、顎の関節とその周辺に障害が起きる病気で、顎を動かしにくくなって口を大きく開ける事ができなくなる、口を開け閉めする時にカクンとか、シャリシャリと音がする、口を開けると顎や耳の穴のすぐ脇にある関節が痛む、食べ物がよく噛めなくなる、顎の周辺やこめかみなどが痛む、首や肩がこる、などの症状があらわれます。
痛みの部位や程度は個人差がありますが、左右どちらかだけに症状があらわれる場合が多い様です。また、顎とその周辺だけでなく、頭痛、めまい、耳鳴り、手足のしびれなどの症状を訴える人もいます。

顎関節症はここ十数年で急増しており、20~30代の女性に多くみられます。
なぜ男性より女性の方が多いのかはまだよくわかっておらず、「女性の方が男性より骨格や筋肉が弱いから」あるいは、「女性ホルモンが関係する」など、いろいろな説があります。

顎関節症の原因は?

こんな人は顎関節症に要注意! 左右どちらか一方でばかり噛む癖がある人 噛み合わせが悪い人 歯ぎしり・頬杖をつく癖がある人 ストレスなどで歯を食いしばる癖がある人
昔、虫歯の治療をしてかぶせた金属やプラスチックが壊れたり、さびたりして噛み合わせが悪くなったり、親知らずや虫歯があって痛くない方の歯で無理に噛んで悪い噛み癖がついたりすると、顎関節症になりやすくなります。

抜歯後に治療しないで放置すると、前後の歯の位置がずれて噛み合わせが悪くなる事もあります。また、元々噛みあわせが悪いのに長年無理して噛んでいた結果、食べ物がよく噛めなくなったり、痛みが生じたりする事もあります。さらに、歯ぎしりや頬杖をつく癖があると顎の関節や筋肉に負担がかかるため、顎関節症になる事があります。

精神的なストレスや心配事などで食いしばりや、歯ぎしりをする癖がある人も要注意です。

顎関節症と間違えやすい病気

ひどい歯痛などでも顎のあたりまで痛みが生じる事があります。また、症状が似ていて、顎関節症と間違えやすい病気には、神経血管性の頭痛や、智歯周囲炎(ちししゅういえん)や耳下腺炎による炎症、骨折の既往症などの外傷、慢性関節リウマチなどがあります。

これらの間違えやすい病気は、病院できちんと症状や経過を伝え、さまざまな検査を行う事によって額関節症と区別できます。

顎関節症の治療法は?

顎関節症は、軽いものなら自然に治ってしまう事もあります。
しかし、放っておくと次第に症状が悪化してめまいなどを伴う様になったり、口が開けられなくなったり、食べ物がうまく食べられなくて心身に悪影響を及ぼしたりしますので、早めに治療した方がよいでしょう。

顎関節症は、一般的に歯科で治療します。
まず、噛み合わせの悪い部分の歯の治療をきちんとする事が大切です。また、痛む部分を温めたり冷やしたりする、炎症を抑える薬や筋弛緩剤、ストレスによる歯ぎしりを軽減するための抗不安薬などの薬を飲む、などの治療を行います。

そのほか、スプリントという歯列をおおうマウスピースの様なものをつけて、顎の関節の負担を軽くし、顎の筋肉のバランスをよくするスプリント療法を行う事もあります。
重症の場合は、内視鏡下手術など、顎関節を外科的に治療する事もあります。

顎関節症のセルフケア

歯科での治療のほか、原因とみられる歯ぎしりや頬杖などの悪癖を改善する事も大切です。また、痛みが強い時は、硬いものや長い時間噛まなければならない様なものを食べない様にする事や痛む部分のマッサージもおすすめです。

さらに、大きく口を開けたり、長時間会話したりするのをなるべく控える、電話する時に受話器を肩と顎ではさまないで手で持つ様にする、姿勢をよくする事などにも注意しましょう。
寝る時は顎の関節や首の筋肉に負担をかけない様、枕を低いものにして、仰向きか横向きで寝るとよいでしょう。